ITコンサルタントの転職面接では、面接官から様々な質問が怒涛のスピードで飛んできます。
それらの質問に対して正確に簡潔に答えることが、面接での評価につながります。
本記事では、ITコンサルタントの転職面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介します。
目次
- 1 よくある質問と回答
- 1.1 自己紹介
- 1.2 なぜ弊社なのですか
- 1.3 過去のプロジェクトでの役割や経験について教えてください。
- 1.4 技術的なスキルについて教えてください
- 1.5 過去のプロジェクトでの課題や問題点について教えてください
- 1.6 新しい技術や知識について学ぶ姿勢について教えてください
- 1.7 自己評価について教えてください
- 1.8 クライアントとのコミュニケーションについて教えてください。
- 1.9 自己成長について教えてください。
- 1.10 プロジェクト管理について教えてください。
- 1.11 チームでの仕事について教えてください。
- 1.12 経験やスキルについて教えてください。
- 1.13 苦手なことや困難なことは経験したことがありますか。
- 2 回答する上で大事なポイント
- 3 準備をしっかりしておく
- 4 最後に
よくある質問と回答
自己紹介
ご存知の通り、最初は自己紹介を求められることがほとんど。
自分自身を簡潔に説明することが求められます。
回答例
「私は○○大学で○○を学び、IT企業で○○年間勤務してきました。
主にシステム開発のプロジェクトに携わっており、プログラミングのスキルや
プロジェクトマネジメントの経験があります」
自分の経歴やスキルを簡潔にまとめたものが一般的です。
名前 + 出身大学 + 前職の簡単な経験 ぐらいに留めておきましょう。
ここでだらだら聞かれてもないことを喋ると印象が悪くなってしまうリスクが高いです。
なぜ弊社なのですか
絶対にある質問のうちの1つ。しっかり答えられないと内定は難しいと言っていいほど重要です。
とはいえ、例えばコンサルファーム志望でデロイトなどのBIG4、アクセンチュアなどを志望している人にとっては「どこも入ってみなきゃわかんないし同じようなもんよ」って考えてしまうかもしれません。
面接する会社のカルチャーや強み、職種から自分のエピソードとの親和性を訴えると良いでしょう。
過去のプロジェクトでの役割や経験について教えてください。
自己紹介の一環として、過去のプロジェクトでの役割や経験について聞かれることが多い質問です。
回答例
「過去のプロジェクトでは、プロジェクトマネジメントやシステム開発の業務に従事しました。
チーム内での役割分担やスケジュール管理、コスト管理など、プロジェクトの全体像を把握しながら、
システム開発に取り組みました。
その結果、期限内にシステムを完成させ、顧客から高い評価を得ることができました」
私の経験談では、この質問の後にひたすら職務経歴書の内容について深掘りされた経験があります。
会社独自のシステムを素人にもわかるよう、簡単な言葉で説明できるようになっておきましょう。
ここの説明でもたつくと面接官はだいたいイラついた顔になります。(経験談)
技術的なスキルについて教えてください
ITコンサルタントの場合、技術的なスキルについて問われることが多い質問です。
回答例
「私は、○○言語や○○ツールを使ったシステム開発に携わった経験があります。
また、最新の技術トレンドにも常に興味を持ち、勉強会やセミナーに積極的に参加しています。
自分自身のスキルアップにも力を入れており、○○資格や○○認定試験なども取得しています。
ITが未経験の場合は今している勉強について熱く語りましょう。
資格を取っていると高評価につながりやすいのでおすすめです。
過去のプロジェクトでの課題や問題点について教えてください
過去のプロジェクトで、課題や問題点が発生した場合には、
それをどのように解決したかを聞かれることがあります。
回答例
「過去のプロジェクトでの課題としては、顧客からの要件定義が曖昧であったことがあります。
そのため、何度もやりとしたコミュニケーションが続き、進捗にも影響が出てしまいました。
その課題を解決するために、チーム全員で要件定義の再確認を行い、ヒアリングを重ねることで、
要件を明確化しました。
その結果、進捗がスムーズになり、期限内にシステムを完成させることができました」
新しい技術や知識について学ぶ姿勢について教えてください
IT業界は常に進化し続けており、新しい技術や知識を学ぶ姿勢が求められます。
特にITコンサルではプロジェクトごとに新しい技術のキャッチアップが必要になるケースがあります。
未知のものに対しての耐性、好奇心などをアピールしましょう。
回答例
「私は常に新しい技術や知識に興味を持っており、学ぶ姿勢を大切にしています。
そのため、書籍やオンラインコース、セミナー、勉強会など、様々な方法で新しい知識を吸収しています。
また、社内でも情報共有を行い、新しい技術や知識の導入についてディスカッションを行っています」
自己評価について教えてください
長所短所であったり、周りからどう評価されているか?といった質問もあります。
回答例
「私は、細かい部分にも目を配り、ミスを防ぐためのチェックや確認作業を怠らず、
粘り強く取り組むことができると思います。
また、チームワークを大切にし、コミュニケーション能力も高いと自己評価しています」
クライアントとのコミュニケーションについて教えてください。
ITコンサルタントは、クライアントとのコミュニケーションが重要な仕事の一つです。
そのため、面接ではクライアントとのコミュニケーションについて問われることがあります。
回答例
「私はクライアントとのコミュニケーションには細心の注意を払っており、
クライアントが求める要件を正確に把握するために、適切な質問を投げかけることが大切だと考えています。
また、クライアントの業界やビジネスモデルを理解し、クライアントが抱える問題や課題に対して適切な提案を行うことができるように心がけています」といったものが挙げられます。
自己成長について教えてください。
IT業界は常に進化し続けており、自己成長が重要視される業界です。
さらにコンサルファームでは上昇志向、主体性のある人間が強く求められています。
回答例
「私は常に自己成長に努めており、目標を持ち、達成するために計画を立て、行動しています。
また、自分の弱点を認識し、それを改善するために継続的に学び、実践するように心がけています。
そのため、新しい技術や知識の習得にも積極的に取り組んでいます」
上昇志向、主体性があるということを過去のエピソードを交えてアピールしましょう。
プロジェクト管理について教えてください。
ITコンサルタントは、プロジェクトのマネジメント能力も求められます。
PMの経験がなくても、何かしらのマネジメントっぽい経験があればそれを熱く語るのも有効です。
回答例
「私はプロジェクト管理には、計画性・調整能力・問題解決能力が重要だと考えています。
プロジェクトの進捗を常に把握し、スケジュールや予算の管理にも細心の注意を払っています。
また、問題が発生した場合には、チームメンバーと共に原因を分析し、解決策を検討し、
迅速かつ適切な対応を行うよう心がけています」
チームでの仕事について教えてください。
ITコンサルタントは、多くの場合、チームでの仕事が求められます。
そのため、面接ではチームでの仕事について問われることがあります。
回答例
「私はチームでの仕事には協調性やコミュニケーション能力が必要だと考えています。
チームメンバーとの意見交換を通じて、チーム全体の目的や方針を共有し、
一丸となってプロジェクトに取り組むことが大切だと思います。
また、チームメンバーが持つそれぞれの専門性を生かし、お互いにサポートしあい、
より良い成果を出すために努めています」
経験やスキルについて教えてください。
ITコンサルタントの転職面接で最もよく聞かれる質問の一つである、
経験やスキルについて問われることがあります。
回答例
「私はIT業界において○○年間の経験を持ち、○○のプロジェクトに関わってきました。その中で、○○スキルや○○知識を習得し、○○の成果を出すことができました。また、自己学習にも力を入れており、新しい技術や知識の習得に積極的に取り組んでいます」
苦手なことや困難なことは経験したことがありますか。
仕事をしていれば苦しいことや困難、苦手なこととの遭遇は避けて通れないものです。
困難に直面した時、どうやって乗り越えたのかセットで回答することが求められます。
回答例
「私は新卒未経験でIT業界に就職したので、最初は右も左もわかりませんでした。
上司も厳しく自分で考えろの一点貼りで困り果てていました。
技術的な知識が不足していると考え、ITの基礎知識を身につけるため業務終了後に基本情報技術者の資格を勉強し、取得までしました。
また社内のドキュメントを読み漁り、プロジェクトの全体像を自分なりに把握してから上司に質問したり、
任せてほしい仕事の打診をしたりしました。
キャッチアップまでは苦労しましたが、行動した結果上司から認められ昇格することもできました。」
回答する上で大事なポイント
結論ファースト
コンサルでは仕事上でも結論を最初に言うことが求められます。
質問されたら、「結論、○○です。理由は2つあって〜」というような受け答えができると良いでしょう。
聞いている側は結論が最初に聞けないと、「で、結局何が言いたいんだろう」と考えてしまって、
せっかく長々と話しても全然印象づけることができなかったなんてことになってしまいかねません。
端的に回答する
状況に応じて、結論のみをスパッと答えることも大事です。
どうせ面接官から深掘りの質問が来るので、最初にだらだら答えてしまっては印象が悪くなります。
面接もコミュニケーションなので、言葉のキャッチボールができるよう意識してみましょう。
沈黙しない
予想外の質問が飛んできたり、深掘りが10段階ぐらいされると回答に困ってしまうものです。
困ったからと言って沈黙してしまうのもよくないので、以下のようなセリフで繋ぎ止めましょう。
・何かしら答える
・答えが思いつかないので○秒だけ整理させてください
・素直にわからないと言う
素直にわからない….と言う場合は、
「考えたことがなく、正直パッと思いつきませんがもしかしたら○○かもしれません。」
といった具合に何かしらの仮説を付け加えましょう。
全然間違っていても問題ありません。ちょっとでも何かを捻り出したいというスタンスが大事です。
準備をしっかりしておく
面接前に、よくある質問に対してはある程度答えを考えておきましょう。
準備をしっかりしておけばある程度余裕を持って面接に臨めるし、全ての回答に一貫性を持たせることができます。
準備をしっかりしておかないと矛盾したことを言って集中砲火されたり、考えが及ばなすぎて詰められることがあります。
よくある質問に対して端的な回答を考え、その回答に「なぜ?」と言われたときの準備をしておきましょう。
なぜ?の深掘りは5回まで準備しておけば万全かと思います。
私は新卒就活時になぜお金がほしいか?という問いに対してゴミみたいな回答をした結果、深掘りの嵐でした。
面接が終わってから速攻でお祈りメールが来ました。
あの面接官の顔は今でも忘れません。
最後に
面接前に、これらの質問を想定して、回答の準備をしておくことが大切です。
また、回答をする際には、自分自身の経験やスキルに基づき、具体的かつ正確な回答を心がけることがポイントです。
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