フリマアプリがファッション界にもたらしたもの

メルカリをはじめとした「フリマアプリ」が登場してから、個人の物の売買が一気に身近になりましたね。
フリマアプリは写真を取って商品説明を書き、自分の売りたい値段で出品できる。
ネット初心者でも簡単に出品できてしまう手軽さが人気の秘訣なのではないでしょうか。

フリマアプリのおかげで、もっとも活発に取引されるようになったのは”ファッション”ではないでしょうか。
ブランドものなら、古着屋に持っていくよりもはるかに高く売ることができる。
もしかしたら購入時の金額か、それ以上で売れるかもしれない。
しかも自分が欲しかった昔のモデルが安く手に入るかもしれない。

フリマアプリでは、ブランド古着店よりも安い価格で取引されています。
出品者は古着屋で買い取ってもらうより全然儲かるし、買い手は相場より安く手に入れることができる。

もし買った服に飽きてしまっても、ブランドものならあまり値段が落ちることなく売ることができるので、人々のファッションサイクルが活発化したと思います。
私自身、探していた服が見つかったり、これいいと思ったら買って、数回着て飽きたらまた売りに出す、そのお金でまた新しい服を買う、ということをしています。

自分自身のショップを持たない個人は服を買うのに勇気が必要だったり、なかなか踏ん切りがつかなかった人たちも、フリマアプリが出てから服を買いやすくなったと思います。
もし飽きてしまったり金欠になったら売りに出してしまえばいいわけです。
この”売りにだせる”という心理が服を買いやすくしていると、今のフリマアプリの状況を見ていると感じます。

偽物中国販売者

フリマアプリの台頭でファッションサイクルが早くなり、服の流通速度が加速したわけですが、いいことばかりではありません。
フリマアプリを悪用して儲けようとする人たちが、当然いるわけです。

特に目立つのが、中国の偽物販売者。
フリマアプリ黎明期には、明らかに怪しい、これは偽物だろうと素人でもわかるようなものだったので(それでも買ってしまう人はいる)、アプリの運営も規制や監視の目を光らせ、商品を削除したり、アカウント凍結などで締め出そうとしてきました。

しかし中国側も対抗してきます。
詐欺出品技術をメキメキパワーアップして帰ってきます。

最近恐ろしいのが、個人の正規品出品者の画像を転用し、文章もオールコピーして”これは本物です”と言い張っている中国出品者がめちゃくちゃいます。
いくら真贋を見分けることができる人でも、本物の画像を使われたらもうどうしようもありません。

Google翻訳の精度がいまいちなのが救いか、中国出品者に交渉を持ちかけると日本語になっていない返答がくるので、コミュニケーションで一発でわかります。
あとは、出品者の評価と、出品しているもの。
評価がほとんどなかったり、出品しているものが似通っていると怪しいです。

フリマアプリの登場から偽物の流通は多くなり、偽物への関心も高まっていると思います。
本物偽物の見分け方に特化したサイトや、本物偽物並べて比較して見た動画やインスタアカウントの登場など、”どうしたら偽物を掴まずに済むのか”という情報にかなりの需要が高まっています。

利用者は疑心暗鬼になっており、正規品であるか確かめるために出品者にこれでもかという質問を投げかけます。
多くの質問の中で正規品ですか?って聞く人をよく見かけますが、正直に言って、申し訳ないのですが、ばかなのかな、と思います。
正規品ですか?って言われて偽物ですなんて言うはずがないでしょう。
正規品です!って言われたらそのまま信じるのでしょうか?

フリマアプリは誰でも利用できる手軽さから、インターネットリテラシーのない学生も多く利用しているのが現状で、マナーが悪いなんてことはザラ。
変な人がいたらどんどんブロックして、ストレスのないフリマアプリライフを送りましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA