【感想】ダヴィンチコード 中高生にこそ読んでほしい

最近ダヴィンチコードを読みました。中学生のとき3ページだけ読んで本棚の奥に追いやっていたのを思い出して、今なら楽しめるかとふと思って引っ張り出しました。

結論めちゃくちゃおもしろかった。バイトの休憩中に読み進めてたけど、あっというまに読み終わってしまった。
時間があれば1日で読めてしまうと思います。

ガンガンネタバレをするので、まだ読んでない人は急いで買って読んでください。
1日あればすぐ読み終わります。今なら中古で600円あれば買えると思います。

教授がただ謎を解読するだけだと思っていたけど、展開が早くてハラハラドキドキ要素もあってよかったです。中学生のとき3ページで諦めずに読み進めておけばよかった。
でも宗教や世界史の知識があった方が驚きや発見がいろいろあるので今読めたことはむしろよかったとも思ってます。
ストーリーも飽きることがなく、中だるみとかないので最後まで一気に読み進めることが可能。一部は事実に基づいていると言われており、知的好奇心がかなりくすぐられる。世界中で売れたことにも納得。
宗教文化が浸透してない日本では純粋におもしろいで終われると思うんだけど、キリスト教についていろいろ攻めた?描写があるのでキリスト教ガチ勢は読んでどういう感想を持ったんだろうか…

特にお気に入りの登場人物はいませんでした。ストーリーの展開は楽しかったのですが、キャラに中身があまり感じられなかったというか…いつもギリギリの展開故か、そんなに無駄口を叩かないから、日常的な行動をしなかったからかな。もししてても記憶にないや。

せっかく暗号解読専門家という肩書きを持ったソフィもあまり活躍できていませんでしたね。確かに逼迫した状況なのでいつもの手腕を発揮できなかったのでしょう。

もともとキャラ重視で読み始めたわけではないのでさほど残念には思っていません。これ読んで知的な人間になりて〜というのが本音です。無事目的は達成されました。読んだあとはめちゃくちゃ知的になれた気分になれます。有名絵画や、宗教、象徴学に興味が出てくるので、読んだ直後に関連本を読み始めれば深い知識が身に付くと思います。私はすぐに違うジャンルの小説を読み始めたのでその夢は幻に終わりましたが。

月並みな言い方をすれば”ページをめくる手が止まらない!”状態になれたのでやはりストーリーの展開は飽きることがなく、手に汗にぎるシーンが多かったです。

結末については個人的には好きです。
”聖杯”そのものの実態はなく、これまでの暗号解読の旅こそが大事なんだということ。
物質として、形としての聖杯ではなく、聖杯は人に宿る信仰なのだと感じました。私は今まで物やお金に執着するきらいがあったので、胸を刺された気分になりました。中学生読んだら”は?くっさwwありがちな展開乙www”とバカにしていたと思います。

ちょうど最近、自分とはいったいなんだろう、死んだら今持っているコレクションやお金は手放すことになるのに執着してしまうのはなぜなのかと考えることがあります。
主人公ラングドンはハラハラドキドキの逃亡劇かつ解読の旅を通してさまざまな形のないものを手に入れたと思います。
なんだかそれがとっても羨ましく感じました。年を重ねるたびに人間の繋がりや、脳汁が出るような体験が減ってきてしまっている。これは自らの行動力の低下からなのか、大人になるとはそういうことなのか、ただつまらない人間になってしまっていっているだけなのかはわかりません。

ダヴィンチコードは一緒に謎解きができて、信仰について考えさせられる本です。
今この文章を書いているのは読んでから1ヶ月後ぐらいだけど、話の大筋は覚えているので面白かったと自信を持っていえます。
ちょうど世界史を読んでいる高校生はもちろん、社会人になってからも楽しめる作品です。
一度読んでみてはいかがでしょうか。

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